第27回開催レポートとアンケート返信

■第27回福岡哲学カフェ開催しました。

こんにちは。運営のハナイです。

2016年9月18日 第27回福岡哲学カフェ開催しました。
テーマは「人はなぜ裏切るか?」
参加者は合計14名 そのうち男性8名、女性6名、初参加6名でした。

当日は台風16号の影響でかなりの悪天候の中でしたが出席してくださった方々ありがとうございました。
この日はHPやSNSのヘッダー画像に使うための写真も撮らせていただきました。
ご協力ありがとうございました。

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■アンケートへの返信

カフェに参加いただいた方に匿名でのアンケート回答をお願いしています。
頂いたアンケートから今回の感想、批判、要望について可能な範囲でお応えしたいと思います。


(アンケ1)「参加して楽しめた、特に良かった、という点があればご自由にお書きください」

 

(回答1)とても真剣に話ができる場だったので、よかったです

(回答2)一つのテーマについて、今回も自分の見解と参加者の方々との幅広い考え方・視点の違いがあることを知り得ることができた。それは、私自身の哲学と客観性の広がりを増すことに繋がると思われる。

(回答3)自分の興味のあるテーマに参加出来るし、年齢層も幅がありいろいろな意見や考えを聞けて楽しいです。

(回答4)徹底して方向性を持たせない(ように見える)イベントの運営方針が非常に素晴らしかった。他の類似のイベントとは性質が全く異なった印象を持った。

(回答5)参加者自身の体験が基になった(とおもわれる)多様な意見が出されること。そのため、想定外の問題点に気づくことがあること


(アンケ2)「参加して楽しめなかった、改善してほしい、という点があればご自由にお書きください」

 

(回答1)人数が多いので、みんなの意見を聞くことに精一杯の時がありましたーT^T

(運営)確かに対話のテンポが上がっていくと話について行くのが難しくなる時もありますよね( ; ; )こういった話し合いの場ではだいたいファシリテーターという話のまとめ役の方がいて、複雑な議論を参加者全員で共有しやすくするために整理してくれたりするんですが、福岡哲学カフェではそういったことはしていません。ファシリテーターが対話をまとめるとそこにファシリテーターの解釈が入り、参加者の語りが歪められてしまうことを危惧しています。一般的な会議やコミュニケーションの場では理解を共有するために話を整理することはとても大切ですが、哲学カフェというイベントでは一人一人の意図や捉え方、その違いにこそ意味があると思っているのでそういった整理を行うことが難しくなります。今のところ考えている対応としては対話のテンポが早くなり過ぎている時はそれを調節したり、わからない時にはもっと気軽に質問ができるような場作りを心がけたいと思います。

 

(回答2)クリップボードを持参しても構わないので、机をなくしてほしい。ちょっと会場を広く使い過ぎている気がする。

(運営)そうですね。会場の空間の使い方については運営も昔から頭を悩ませています。人と人との距離があるとどうしてもコミュニケーションの質にも影響が出てきますし。現状は会議室のような形で対話をしていますが、本当の理想としてはカフェのテーブルのように膝を突き合わせ相手の目を見ながら話せるような距離感が望ましいと考えています。机をなくすことが出来るかはまだわかりませんが、机の配置等から見直していきたいと思います。

 

(回答3)意見が広範囲であることには、前記のように良い点もありますが、対話という観点からすると、焦点がぼやけてしまい、深い対話が出来ないという欠点が生じます。(それをどうしたら改善できるのか、僕にはわかりませんが....)

 

(運営)ご指摘ありがとうございます。これは少し難しい問題ですね。"対話の焦点""対話の深さ"というのはよく耳にする表現ですがなかなか議論が必要な、簡単には扱えない概念だと感じます。例えば論点を絞り、それを議論で推し進めることが対話の深さと言えるかどうか?そしてそれは必ずしも対話を豊かにするのか?とこのあたりに僕自身懐疑的です。一つの解釈を合意で推し進めることが"哲学"カフェというイベントに即しているかどうかも。いずれこのあたり僕の哲学カフェに関する対話観を一つ記事に投稿しようと思います。